氷室京介と私

初日の大阪で参加したlastgigsは戦ってるような、燃え尽きる事を恐れてないというか、弱い自分を晒す覚悟をしているというか、そんな氷室京介さんを見ました。

赤いラジカセに入ってるカセットテープには、流行りの音楽、明菜ちゃんとかね…マリオネットも入っていたけど何故だか飛ばしていた15歳の私。

何言ってるのかわかんない唄、うるさいからね、早送りポチ。ってしていたけれど、京セラドームではイントロ聴いてウォー‼︎ってなってた♬

〜このまま何も出来ないで歳を取っていくのはゴメンさ〜 

って歌詞をそうだそうだ!なんだってできる、まだまだ16歳!早く大人になりたい。

とか、思っていたら、何かが出来たのか出来てないのか、どっちでもない様な40歳の私は、皺が刻まれて、イヤホンに終始手を当て、悲愴感さえ漂わせながら必死に唄う55歳の氷室さんの唄に号泣。

ボウイのlastgigsで立てた髪も乱れない、ファンを煽りまくる、自信満々、余裕綽々の氷室さんはもういない。

私も生きたんだな〜 あれから25年。

この人がこんなにカッコ悪い、いや最高にカッコいいライブをするのを25年後に見るなんて思いもよらず、何だかわからないなりにも、幾つか恋愛をして、結婚して、子を育て、子離れしてね。と頼まれるまで、とにかく必死に生きたんだなって、氷室さんに教えてもらった。

あなたは氷室京介を卒業しても、人生は続くし、私はもう2度と氷室さんのライブに行けなくても人生は続く。

“16”唄ってくれてありがとう。

氷室さんのlastgigsに行って、自分の人生を回想する時間になって、泪が溢れるのは、きっと頑張ってよかった…って思えたからだろうな…。

最高にカッコ良かった。
あなたの事は忘れません。